それから、うがい薬があります(スライドNo.22)。うがい薬に入っているヨウ素はポピドンヨードというもので、ポリビニルピロリドンとヨウ素の製剤で、ポリピニルピロリドンについては食品衛生法や日本薬局方で人体への摂取は認められていないということがあります。ちなみに、うがい薬の場合は飲むものではありませんが、ウィスキー程度の37%のアルコールが入っています。ここに書いてありますように、メントールやハッカ油が入っていますが、これも飲むものではありませんから、当然消化管や粘膜を刺激する可能性も非常に強くあります。ヨウ素製剤として、うがい薬を14.3ccも飲むのは結構大変なことで、とんでもないことだと思いますが、こういうことで飲むべきではありません。
それから、石けんを飲む人はなかなかいないと思いますが、実際に飲んだ方がいます。消毒用石けんについても、内服してはいけない理由は、やはりここにポリビニルピロリドンなど、飲めないような製剤がいっぱい入っていることもありますし(スライドNo.23)、それ以外の成分でも、ほとんどここに入っているものでは、日本薬局方、食品衛生法では、食品として我々が口の中に入れるものではないというものばかりで、これも当然のことながら飲むことはできないということになります。
それからいわゆる消毒用のイソジンです(スライドNo.24)。これについてもポピドンヨードが、つまりポリビニルピロリドンが入っています。それから、ここにマクロゴールというものが入っています。これも薬事法、食品衛生法上も内服することが認められていないので、飲むのに適さないということになります。
くどいようですが、ちなみに軟膏などでも、ポピドンヨードという、やはり飲むものではないものも多く含まれているということで、結論的には安定ヨウ素として100mgにするためには軟膏を10g食べればいいのですが、こういう飲み方も食べ方も適切ではありません(スライドNo.25)。ヨウ素の含有を数えるのもなかなか難しいので、安定ヨウ素剤をきちんと飲むということが基本的な考え方になります。
それからルゴール液についても、ハッカ油ですとか、それからフェノールが入っています(スライドNo.26)。ですから、これも飲むのには適さないですし、日本では食品添加物としても実は許可されていないものです。
以上、1つずつ説明させていただきましたが、正しい安定ヨウ素剤以外を飲むことは非常に不合理で、ほかの健康影響が出るということを説明させていただきました。
"こういう危機的なときによくインチキ情報がTwitterなんかで回ってくる。典型的なのは、放射能による甲状腺障害を予防するために、イソジンを三滴たらして飲むとか。
この専門家の話にもあるように、そういったイソジン療法は嘘ですから。三滴たらして飲むなんて量ではヨウ素の量は全く足りないし、そもそもその他の物質が食品安全衛生上内服するのに適していない。結局安定ヨウ素剤としてのヨウ化カリウムを飲むしかない。しかも、服用は直前か直後じゃないと意味が無い。
(via kashino)