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また、Facebookは社交クラブの仕組みをそのまま真似るだけでなく、社交クラブそのものを通してユーザを獲得していった。ザッカーバーグやその協力者たちは、自分が参加しているクラブの「兄弟」たちにFacebookへの登録を呼びかけ、さらにそのメンバーが知り合いの女性らに声をかけ…というかたちで、社交クラブの人脈を通して指数関数的に会員を集めることに成功した。とはいえこれも排他的なエリート校の中のさらに排他的なクラブという土台があり、Facebookに登録することで少しでもそこに近づきたいと思わせることができたからできたことで、普通の大学のフラタニティを通して同じことができたとは思えない。

その後のFacebookの拡大も、排他性と特権性をうまく利用したものだった。ハーヴァード大学の会員数が飽和状態に達したFacebookは、まず同じボストン近辺の他のエリート校に対象を広げ、次にそれよりややレベルが下がる大学、そして普通の大学一般、高校、最後に所属に関係なく誰でも参加できるようにした。こうすることで、当初はハーヴァードや他のトップクラスのエリート校だけという排他性と特権性によって参加者を集め、次にそれより少し下の階層の人たちに「エリートと同じところに並べる」という優越感を与えながら、段階的にユーザ数を増やしていったのだ。つまり、Facebookは人々に米国的な「社会的上昇の物語」を疑似体験させることを通して、実名登録制への抵抗を意識させずに、順次拡大していった。

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